こんにちは。
奈良ゴールキーパースクールの山口です。
今回のトレーニングの内容を簡単にまとめましたのでどうぞご覧ください。
トレーニングテーマは「見る回数を増やす」
ビルドアップの技術を高めるためにパス&コントロールの中で「見る」を意識し取り組みました。
自分の今の立ち位置や周りの状況を含めた周辺の情報を
事前に「目で見て、確認し、判断する」この技術がサッカーにおいてとても重要です。
それではトレーニングのご紹介をしていきます。
◯ウォーミングアップ(ボールタッチ)
インステップ・インサイド・アウトサイド・太もも・頭でのリフティングを時間を決めて行いました。
見ている中で、選手それぞれでボールの蹴り方の癖や体の使い方に違いがあり新たな発見をすることが出来ました。
走りながらだったり、後ろ向きに下がりながらなど動きにも変化をつけ、様々な局面を柔軟に対応出来る様に
練習することが大切です。
リフティングは一人でできるトレーニングなのでお家や公園でボールを蹴るときは、
ぜひ自分で工夫してトレーニングしてみて下さい。



◯トレーニング①(対面でのパス&コントロール)
二人組で行うパス&コントロールですが、わざと1人ひとりに四角形のグリッドを作り動きに制限を掛けました。
すると起こる現象として、
・パスがズレる。
・トラップが大きくなってしまい、四角形から出てしまう。
・得意な足だけでプレーしようとする。
・見ることを忘れる
上記のような項目が上げられます。
普段やってるトリカゴ(3−1や4−2の状況でボール回しのトレーニング)はマーカーでわざと制限をつけて
狭い範囲でボールを扱える技術が求められます。
それと同じようにゴールキーパーも少ないタッチで、尚且つ正確なコントロールやパスを習得しなければなりません。
プレッシャーがかからないから大丈夫。余裕があるから問題ない。では駄目なんです。
一番ミスをしてはいけない重要なポジション。
パスミスやビルドアップの流れで試合の流れがガラッと変わります。
良い方向にも。悪い方向にも。


◯トレーニング②(ダイヤモンドパス)
ビルドアップで必要になってくる技術としてスローも上げられます。
キックとスローの両方を混ぜ込みながらトレーニングを行いました。
フルコートで実施したので先ほどのトレーニングよりもパスの距離は伸びますし、自由に動ける状態になっています。
一つ課題が、、、
それは圧倒的に情報を入れる回数が少ない。
プレーを見ていると次のパスコースを見ている選手やどこに味方がいるのかなどの情報があまり入っていないように見えた。
ボールが来る前に見る、見ないでは次のプレーの質はかなり変わります。
ゴールキーパーだけでなく、他のポジションでもボールを上手に捌ける選手は常に見て情報を入れている回数だと思います。


◯ゲーム(フリーマン+1)
7対7+1(フリーマン)で試合形式でトレーニングを行いました。
足元の技術を練習した際には最後にゲームを実施することが多いのですが、
今まで実施したゲームで一番良かったと思います。
勝負にこだわる姿勢や自分たちで勝つために、得点を取るためにどうすれば良いのかを自然に自分たちからそのような声掛けや動きが見受けられました。


◯最後に
プレッシャーがかかっても慌てない、落ち着いたプレーができる為には
どうすれば良いか。
まずは、『見て情報を入れること」これを試してみて下さい。
間違いなく、見ることが習慣づけすることが出来ればよりサッカーも面白くなります。
見れる範囲が増える。
見て判断を瞬時に変えることができる。
など見ることによってプレーにプラスに働くことがとても多い技術です。
サッカー以外でも同じです。
周りを見て空気を合わせる、困っている人はいないか、何か見つけて自分に出来ることはないか。
トップレベルの選手は自ら行動します。
見ることが習慣化されれば自分のサッカーとしての幅、人間としての幅は広くなるかも知れませんね。